2023 東大日本史予想

おはようございます。御奉行です。

当日に予想を出して何になるのか分かりませんが、予想です。当日の朝とか何やればいいねんみたいなときに見てくださいのやつです。

 

その前に注意喚起みたいなやつです。

2年前の自分のブログから引っ張ってきました。

 

過去問をやりこんだ受験生にありがちなことを注意しておきます。それは、「解答が過去問の解答例に引っ張られる」こと。

東大は、原則同じ問題は出しません(1978年に出題された第1問の一部が1983年の第1問として出題された例外を除く)。つまり、資料文や設問要求は微妙ながらも変えられており、よって、同じ解答になることはあり得ません。いつかの資料文で出てきた「教科書で習ってないのに知ってる人名」が、また出てくることもあるでしょう。そういうときこそ、特にこの点については注意が必要です。いつかの問題を解き、予備校の解答例などを見て覚えた「かっこいい言い回し」。これも、振りかざさないよう注意しましょう。

 

だそうです。

 

予想です。使い回しです。

 

第1問

予想①    地方(中央も含め)から集められた租税が、中央等でいかに使われたのか。祈年祭などの神祇祭祀で、全国の神社に対して幣帛が配られたほか、官人への給与として使われた。

予想②    聖武から桓武〜嵯峨朝における、国家的祭祀の変遷、特に桓武がめざした新たな王権の確立。

予想③    10世紀における武士の誕生と武士団の形成。軍事貴族の成立にも注目。←これそろそろでていい。

予想④    従来の班田収授に立脚した律令制が崩壊したのちの、摂関政治期の王朝文化、宮廷貴族社会(天皇周辺や公卿のいとなみ)の繁栄を支えた地方社会について。国司(受領)の私的・公的な奉仕、荘園からの収入確保、という側面にも注目。家司受領の活動も…?ほか、摂関時代と「延喜・天暦の治」の時代。摂関政治院政の比較。

予想⑤    帰化人・渡来人が果たした役割について。蝦夷と隼人に関して。

予想⑥    古代史における天平期の意義。

 

第2問

予想①    室町時代における、同朋衆といわれた人々の活躍、意義について。非人・河原者・坂者といった人々についても注目。ほか、広く「室町文化」について。

予想②    神人・供御人について。また、商業の発展と関所等の設置について。3年前から時期ずらしの京都でも面白いけど。

予想③   寺社領の支配構造やその変質について。

予想④    織豊期における京都支配や、豊臣秀吉による天正検地の実態やその意義について(第3問かな)。

これは昔作ったやつです。

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第3問

予想①    江戸時代における朝廷権威の浮揚について

予想②    日朝関係(交渉)において対馬藩が果たした役割について。易地聘礼や、19世紀にはほとんど(1回しか)朝鮮通信使が派遣されなかった理由についても考えてみたい。

予想③    呉服商・両替商として発展し、「御用商人」の地位も獲得した三井家の、幕府や各大名家(藩)、朝廷(御所)さらに農村との関わりについて。「現金安売り掛け値無し」を実現するため、生産地の豪農らと結んで商品生産や流通を主導したり、店員に分業制を取らせたりするなど画期的な手法を用いて徹底的に経営の合理化をはかった。また、生産地の百姓らに資金や原料を貸与することで、農村部での個々の家内工業を問屋制家内工業へと組織する動きが現れたことにも注目(これだけ長 笑)。経済史(『詳説日本史Bの211〜212頁あたり)。

予想④    水野忠邦による天保の改革について。国内だけでなく、対外的危機に対処するための処置もあったことに注目。内憂外患。

 

第4問

予想①    「明治維新」の展開について(雑)。そろそろ大日本帝国憲法きてもいいと思う。五箇条の誓文から大日本帝国憲法までの、一貫し、また異なる流れとか。

予想②    宗教。神仏分離令を契機に全国で吹き荒れた廃仏毀釈の嵐と、仏教が受けた大きな打撃。そして、仏教の神道からの完全な分離を進め政教分離を政府に認めさせた島地黙雷の意義について。大きく、明治初期の神道国教化の試みと、神道・仏教とキリスト教との対立や競合について。島地黙雷の行動を、キリスト教との対抗という面から見ても面白い。また、戦後における政教分離についてまで射程を伸ばしても…。

 

最後、昔作った懐かしのやつ載せておきます

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おしまい。頑張ってください!